押し入れやクローゼットがカビ臭い原因は?見えない雨漏りに注意

目次

はじめに

押し入れやクローゼットを開けたとき、湿ったようなカビ臭さを感じたことはありませんか。

収納内部は空気が動きにくいため、湿気や結露によってカビが生えることがあります。
しかし、換気や除湿をしてもにおいが消えない場合は、壁や天井の内部で雨漏りが起きているかもしれません。

この記事では、カビ臭くなる原因、雨漏りとの見分け方、安全な確認方法、修理が必要なケースをわかりやすく解説します。

雨漏り・屋根修理・対策のお申込み/ご相談はこちら
ご相談やお見積もりは無料です!お気軽にお問い合わせください

押し入れやクローゼットがカビ臭くなる主な原因

押し入れやクローゼットは、空気がこもりやすい場所です。
さらに、衣類や布団、段ボールなど湿気を含みやすい物を収納するため、条件が重なるとカビが発生します。

主な原因は次のとおりです。

・収納内部の換気不足
・衣類や布団に残った湿気
・外壁側の冷えによる結露
・室内の湿度が高い
・家具や荷物の詰め込みすぎ
・壁や天井内部の雨漏り
・配管からの水漏れ

カビ臭さがあるからといって、必ず雨漏りしているとは限りません。
まずは、湿気がどこから来ているのかを整理することが大切です。

押し入れやクローゼットの扉を長期間閉めたままにすると、内部の空気が入れ替わりません。

とくに、次の状態では湿気が逃げにくくなります。

・壁いっぱいまで荷物を置いている
・衣類をすき間なく掛けている
・布団を床や壁へ直接触れさせている
・湿った衣類をそのまま収納している
・段ボールを長期間保管している

収納物と壁の間に数センチ程度のすき間を確保し、ときどき扉を開けて空気を入れ替えましょう。

人は寝ている間にも汗をかくため、使用後の布団には湿気が残ります。
起床後すぐに押し入れへ収納すると、布団の水分が内部へこもり、壁や床にカビが生えやすくなります。

次の物にも注意してください。

  • 雨や汗で湿った上着
  • 十分に乾いていない洗濯物
  • 長期間使っていない布団
  • 湿気を吸った紙袋や段ボール
  • 濡れた傘や屋外用品

収納前に乾燥させ、すのこや除湿用品を使って空気の通り道をつくるとよいでしょう。

結露によるカビには、次のような特徴があります。

・冬や朝方に湿りやすい
・外壁側の壁面に広くカビが出る
・壁の角や収納の奥で発生する
・晴れた日でも湿っている
・壁紙の表面に細かな水滴が付く

雨とは関係なく湿る場合は、結露の可能性が高まります。
室内の湿度管理も重要です。厚生労働省が示す建築物の空気環境基準では、相対湿度40~70%が目安とされています。

押し入れやクローゼットのカビ臭さは、見えない雨漏りによって起きることがあります。

次の症状があるときは注意しましょう。

・雨のあとにカビ臭さが強くなる
・壁紙に木褐色や黒っぽいシミがある
・壁や天井の一部だけ冷たく湿っている
・壁紙が浮く、剥がれる、膨らむ
・木材や棚板が変色している
・同じ場所のカビを掃除しても再発する
・強い雨や横殴りの雨でだけ症状が出る

表面に水滴がなくても、壁の中の断熱材や木材が濡れていることがあります。

押し入れの雨漏りはどこから入る?

押し入れやクローゼットで雨漏りが見つかっても、その真上の屋根が原因とは限りません。

屋根の不具合

屋根材の割れやズレ、棟板金の浮き、防水シートの劣化などから水が入ることがあります。
屋根裏へ入った雨水が梁を伝い、収納の天井や壁に現れるケースもあります。

外壁のひび割れや継ぎ目

外壁のひび割れや、外壁材同士の継ぎ目にあるシーリングの劣化も雨水の入口になります。
押し入れが外壁に面しており、壁際だけにシミやカビがある場合は、外壁側を確認しましょう。

窓やサッシのまわり

収納の近くに窓がある場合は、サッシと外壁の境目から水が入ることがあります。
室内に見える窓枠が濡れていなくても、壁内部へ水が回っている可能性があります。

ベランダやバルコニー

押し入れやクローゼットの上階にベランダがある場合、防水層や排水口、外壁との取り合い部分から浸水することがあります。
ベランダの雨漏りは、真下ではなく壁際や離れた天井へ現れる場合もあるため、位置関係を確認してください。

給水管・排水管

収納の近くに浴室、洗面所、トイレ、キッチンがある場合は、配管からの水漏れも考えられます。
雨が降っていない日にも湿りが続くなら、屋根や外壁だけでなく配管も調査しましょう。

雨漏り・結露・配管漏れを見分けるチェック表

雨漏り・結露・配管漏れの見分け方
確認する症状 雨漏り 結露 配管漏れ
雨のあとににおいが強くなる 可能性が高い 低い 低い
強風を伴う雨でだけ濡れる 可能性が高い 低い 低い
冬の朝や寒い日に湿る 状況による 可能性が高い 低い
晴天でも同じ場所が濡れる 状況による あり得る 可能性がある
水道使用後に濡れが増える 低い 低い 可能性が高い
壁一面が薄く湿っている 状況による 可能性が高い 状況による
一点から筋状に水が流れる 可能性が高い 状況による 可能性がある
確認する症状 雨のあとににおいが強くなる
雨漏り 可能性が高い
結露 低い
配管漏れ 低い
確認する症状 強風を伴う雨でだけ濡れる
雨漏り 可能性が高い
結露 低い
配管漏れ 低い
確認する症状 冬の朝や寒い日に湿る
雨漏り 状況による
結露 可能性が高い
配管漏れ 低い
確認する症状 晴天でも同じ場所が濡れる
雨漏り 状況による
結露 あり得る
配管漏れ 可能性がある
確認する症状 水道使用後に濡れが増える
雨漏り 低い
結露 低い
配管漏れ 可能性が高い
確認する症状 壁一面が薄く湿っている
雨漏り 状況による
結露 可能性が高い
配管漏れ 状況による
確認する症状 一点から筋状に水が流れる
雨漏り 可能性が高い
結露 状況による
配管漏れ 可能性がある

症状だけで完全に判断できるとは限りません。雨漏りと結露が同時に起きるケースもあります。

自分でできる確認方法

STEP
収納物を安全な場所へ移す

衣類、布団、段ボールなどを取り出し、別の乾燥した場所へ移します。

カビが付いている物は、ほかの収納物と分けてください。

STEP
においと湿りの場所を確認する

収納内部の次の部分を確認しましょう。

・天井
・壁の角
・外壁側の壁
・棚板の裏
・床板
・巾木の周辺
・点検口のまわり

手で直接触るよりも、乾いた布やティッシュを当てると湿りを確認しやすくなります。

STEP
雨の日と晴れの日を比較する

写真を撮り、次の内容を記録してください。

・確認した日時
・雨の強さ
・風向き
・においの変化
・シミの大きさ
・壁や天井の湿り
・水道を使用した時間

雨の日だけ変化するのか、晴れた日にも続くのかが重要な手がかりになります。

STEP
外側を地上から確認する

収納の外側にあたる屋根や外壁を、安全な地上から確認します。

外壁のひび割れ、シーリングの剥がれ、雨どいの詰まり、板金の浮きなどがないか見てください。

カビを掃除するだけでは直らないケース

表面に生えたカビを拭き取ると、においが一時的に弱くなることがあります。
しかし、壁内部から水分が供給されている場合は、乾燥剤やカビ取り剤だけでは再発を防げません。

次の状態では、建物側の調査を優先しましょう。

・同じ場所のカビが何度も再発する
・雨のたびににおいが強くなる
・壁紙や棚板から変形している
・壁の内部から水音がする
・木材が柔らかくなっている
・カビ臭さが隣の部屋にも広がっている
・部分的な補修後も改善しない

原因を残したまま内装材だけを交換すると、新しい壁紙や棚板にもカビが発生する可能性があります。

見えない雨漏りを調べる方法

目視調査

屋根、外壁、ベランダ、窓まわり、雨どいなどを確認し、雨水の入口になりそうな場所を探します。
室内ではシミ、壁紙の浮き、木材の変色、カビの範囲を調べます。

屋根裏・壁内部の確認

屋根裏へ安全に入れる場合は、木材の水跡、防水シートの濡れ、断熱材の変色などを確認します。
必要に応じて点検口や小型カメラを使い、壁内部を調べることもあります。

水分計による確認

見た目では乾いているように見える壁でも、内部に水分が残っている場合があります。
水分計を使うと、周囲との数値差から濡れている範囲を絞り込みやすくなります。

散水調査

目視だけで原因がわからない場合は、疑わしい場所へ順番に水をかけ、雨漏りを再現します。
屋根全体へ一度に水をかけるのではなく、窓まわり、外壁の継ぎ目、屋根、ベランダなどを分けて調べることが重要です。

原因別の修理方法

原因と主な修理
原因 主な修理
屋根材や棟板金の不具合 固定、部分交換、防水処理
防水シートの劣化 屋根材を外して補修・交換
外壁のひび割れ ひび割れ補修、塗装
シーリングの劣化 既存材の撤去、打ち替え
窓まわりの浸水 防水処理、サッシ周辺の補修
ベランダ防水の劣化 部分補修、防水層の再施工
配管からの水漏れ 配管の補修・交換
結露 換気、断熱、収納方法の改善
原因 屋根材や棟板金の不具合
主な修理 固定、部分交換、防水処理
原因 防水シートの劣化
主な修理 屋根材を外して補修・交換
原因 外壁のひび割れ
主な修理 ひび割れ補修、塗装
原因 シーリングの劣化
主な修理 既存材の撤去、打ち替え
原因 窓まわりの浸水
主な修理 防水処理、サッシ周辺の補修
原因 ベランダ防水の劣化
主な修理 部分補修、防水層の再施工
原因 配管からの水漏れ
主な修理 配管の補修・交換
原因 結露
主な修理 換気、断熱、収納方法の改善

原因が一か所とは限りません。外壁から入った雨水と、収納内部の結露が重なっている場合もあります。

自分で行わないほうがよい対処

・屋根や高所へ上がる
・壁を自己判断で壊す
・濡れた照明や配線へ触る
・原因を調べず壁紙を貼り替える
・すべてのすき間をシーリング剤で埋める
・大量のカビ取り剤を密閉空間で使用する
・濡れた収納物をそのまま戻す
・雨漏り箇所へ大量の水をかける

天井が膨らんでいる、照明の近くが濡れている、壁内部から水が流れる音がする場合は、その場所から離れて早めに相談してください。

修理業者を選ぶポイント

  • 屋根だけでなく外壁や窓も確認する
  • 雨漏りと結露、配管漏れを区別する
  • 収納内部や屋根裏まで調査する
  • 写真や数値で濡れている場所を説明する
  • 必要に応じて散水調査を提案する
  • 原因箇所と修理範囲を分けて説明する
  • 内装工事だけを先に勧めない
  • 見積書に調査・修理内容が記載されている
  • 契約を急がせない

押し入れやクローゼットのカビ臭さに関するよくある質問

押し入れがカビ臭いだけでも雨漏りの可能性はありますか?

あります。雨水が壁の中を伝っている場合、目に見える水滴がなくても、湿った木材や断熱材からカビ臭さが発生することがあります。

雨漏りと結露はどう見分けますか?

雨のあとに症状が強くなる場合は雨漏り、冬の朝や晴れた日にも広い範囲が湿る場合は結露が疑われます。ただし、両方が重なることもあります。

カビ取り剤を使えば匂いは消えますか?

表面のカビには効果が期待できますが、壁内部の雨漏りや結露は直りません。原因となる水分を止める必要があります。

壁紙にシミがなくても調査した方がよいですか?

雨のあとだけにおいが強くなる、収納物が減る、同じ場所でカビが再発する場合は、シミがなくても調査を検討しましょう。

押し入れの真上の屋根が原因ですか?

必ずしも真上とは限りません。雨水が梁や柱を伝い、入口から離れた場所に現れることがあります。

配管からの水漏れとの違いはありますか?

雨天と関係なく濡れる、水道を使ったあとに湿りが増える場合は、配管漏れの可能性があります。

自分で屋根裏を確認できますか?

安全に入れる点検口から見える範囲にとどめてください。足場がない場所や電気配線の近くに進むのは危険です。

雨漏り・屋根修理・対策のお申込み/ご相談はこちら
ご相談やお見積もりは無料です!お気軽にお問い合わせください

まとめ|カビの掃除より先に湿気の入口を確認しよう

押し入れやクローゼットのカビ臭さは、換気不足や結露、湿った収納物によって起こります。しかし、雨のあとににおいが強くなる、壁紙が浮いている、同じ場所でカビが再発するといった場合は、壁や天井内部の雨漏りに注意が必要です。

見えない雨漏りでは、屋根だけでなく、外壁、窓まわり、ベランダ、配管なども確認しなければなりません。原因を残したままカビを除去したり、内装だけを張り替えたりすると、再発する可能性があります。

雨漏り修理相談センターでは、収納内部のシミやカビだけで原因を決めつけず、屋根・外壁・窓・ベランダ・屋根裏まで確認し、必要に応じて散水調査を行います。

雨のあとにカビ臭さが強くなる、収納物が繰り返し湿る、掃除をしてもカビが戻る場合は、内装を交換する前に雨水の入口からご相談ください。

この記事を書いた人

雨漏り修理相談センター編集部

雨漏りや屋根・外壁のトラブルに関する情報を、住宅に詳しくない方にもわかりやすく届ける専門編集チームです。

雨漏りの原因や応急処置、修理方法、費用の目安、業者選びなど、住まいのトラブルを解決するために役立つ情報を発信しています。

記事を作成する際は、実際の住宅で起こりやすい症状や修理事例をもとに、正確で理解しやすい内容になるよう心がけています。

「天井にシミができた」「雨がやんでも水が落ちてくる」など、雨漏りに関する不安や疑問を解消し、適切な対処につなげられる情報をお届けします。

専門分野
雨漏り調査/屋根修理/外壁補修/防水工事/雨樋修理/住宅の応急処置

目次